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プロジェクト発案者 挨拶

株式会社大塚巧藝社
専務取締役 佐藤 敬

大塚巧藝社は、常に変化し、挑戦し続けてきた会社です。


創業者の大塚稔が写真館の経営から「巧藝画」という新しい絵画の形を生み出し、
二代目の並木武雄が日本刀の撮影技術を確立しました。
三代、四代と代を重ねる中で、出版、美術館・博物館のレプリカ、そして神社仏閣の仕事へと、
時代ごとに求められる役割と向き合いながら変化と挑戦を重ね、108年の歴史を歩んできました。


その時々で形は変わっても、私たちが大切にしてきたものがあります。
それは、一人では成し得ない価値を、人と人との協働によって形にしていくことです。

社内外を問わず、一緒にこの会社を築き上げてくれた人々、そして共に苦労を重ねてきてくれた多くの先達がいました。

大正から昭和初期にかけて、巧藝画が「美術の大衆化」を担い、海外へと発信され、

社会のインフラに近い存在になれたのは、そうした「協働」があったからに他なりません。


そして現代、私たちはまた、新しい変化の時を迎えています。
それが、現代を生きるイラストレーターの皆様との協働です。
それは巧藝画がこれまで培ってきた技術や理念を、現代の創作と結びつける試みです。


デジタル技術の発展によって、作品はかつてないほど多くの人々へ届くようになりました。
一方で、素晴らしい作品であっても瞬く間に消費され、流れていってしまう現実があります。


私たちは、人々の記憶に残り、文化として受け継がれていく形を模索したいと考えました。


関わるすべての人にとって、真に役に立つ取り組みにしたい。
ただ伝統を守るだけでなく、役に立ち、未来へ繋がる取り組みでなければならない。
それが100年の歴史を繋いできた私たちの責任であると考えています。


今回、イラストレーターのとびはちさんとのご縁をいただき、その第一歩を踏み出すこととなりました。
この挑戦がどのような未来に繋がるのか、今はまだ分かりません。
しかし、私たちはこの取り組みが新たな可能性を生み出すと信じています。
この小さな一歩が新たな可能性の火種となり、創作と文化を繋ぐ新しい道へと発展していくことを願っています。
一人の力ではできないことも、志を同じくする人々が集まれば実現できるかもしれません。


私たちは、この取り組みを単発の企画で終わらせるつもりはありません。


点だった出会いを面へと広げながら、作家の皆様、作品を愛する皆様と共に、
新しい価値、新しい発信の形を育てていきたいと考えています。

その第一歩をとびはちさんと共に踏み出せることを、心から嬉しく思っています。

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